毎年1月は「成人の日」が訪れるシーズン。
晴れ着姿の新成人が集う「成人式」も、同時期に開催されます。
成人の日や成人式の由来、意味について知り、大人への一歩を踏み出しましょう。
成人の日と成人式の意味、由来はズバリ…!
What(何が)
成人の日とは
Why(なぜ)
大人になった人を祝い、励ますための
How(どのような)
国民の祝日です。
What(何が)
成人式とは
When(いつ)
成人の日に合わせて行われる
How(どのような)
元服という成人の儀を原点とした
新成人を祝う式典です。
大人になった人を励まし祝う『成人の日』。『成人式』の起源は“元服”にあり?
成人の日とは、大人になった人を励まし祝福するための国民の祝日です。
同時期に催される「成人式」は、お祝いを表す有名な行事。
その根幹を成すのが、昔の成人の儀「元服(げんぷく)」だと言われています。
上流階級の間で行われていた儀式で、冠や髪結いなどを施し、成人になったことを示していました。
『成人の日』の意味とは
成人の日とは、国民の祝日に関する法律で定められている“国民の祝日”の1つです。
法律では成人の日の意味として、下のように記されているので引用します。
成人年齢を迎え、自分もいよいよ大人だという実感がふつふつ湧き上がる頃。
社会の一員として奮起する若者たちに、国をあげて激励と祝福を贈ろうという日なのです。
国民の祝日について – 内閣府(参照2020.11.11)
成人の日はいつ?
成人の日は、1月の第2月曜日と定められています。
以前は1月15日と日付が固定されていましたが、ハッピーマンデーの導入により、2000年から第2月曜日へと変更になりました。
ハッピーマンデーとは、一部の祝日を月曜日に指定することで、土・日・月の3連休を増やそうという試みです。
なお、2021年の成人の日は、1月11日となっています。
成人式の由来や歴史
成人の日といえば、欠かせない行事「成人式」がありますね。
成人式の原点は、奈良時代頃からある「元服」だと考えられています。
元服とは、成人であることを示すために、公家など身分の高い一族が行っていた儀式のこと。
10代頃の男子が行うもので、髪や服を新たにし、冠をかぶるなどの様式がありました。
・現在の形の成人式が始まったのは?
今のように自治体などが取り仕切り、地域の新成人を集めて祝う形になったのは、戦後のこと。
有名なのは、1946年に埼玉県蕨市が行った「青年祭」を発祥とする説です。
一方で、それ以前に名古屋や熊本で同様の催しがあったという情報もあり、発端は諸説あります。
成人式に振袖を着るのはなぜ?
成人式に着る女性の定番衣装として、「振袖」があります。
振袖は、江戸時代頃から未婚女性の第一礼装として扱われてきました。
現代にも受け継がれ、式典の場に相応しい装いとされているのでしょう。
また、長い袖が振れることで、厄を払えるという意味も込められています。
ハレの日にピッタリな縁起の良さも、振袖が支持された理由かもしれません。
ハッピーマンデー 祝日の意義|JATA(参照2020.11.11)
ハッピーマンデーとは・観光用語集 – JTB総合研究所(参照2020.11.11)
振袖を着る意味 | 群馬県前橋市の振袖専門店【小川屋】(参照2020.11.11)
蕨市の成年式|蕨市公式ウェブサイト(参照2020.11.11)
日本の成人式はいつ頃から始まったのか。また、いつ頃から振袖が着られ始めたのか。 | レファレンス協同データベース(参照2020.11.11)
成人式の昔々 – 武藏屋(参照2020.11.11)
元服とは – きもの用語大全(参照2020.11.11)
成人式に振袖を着るのには意味がある!ちょこっとタメになる知識を紹介♪ | 成人式の振袖レンタルならラブリス(参照2020.11.11)
成人式で着るのは何故「振袖」なのか | 大阪の振袖レンタル・ママ振・購入は本きもの松葉(参照2020.11.11)
成人の規定が18歳になると、成人式はどうなる?
民法改正により、令和4年4月から成年年齢が18歳に引き下げられます。
これに伴い、成人式も18歳に合わせるのか、これまで通り20歳の人を対象とするのかという問題が生じているのです。
一部の地域では、例年と同じく20歳の方を対象に開催を継続していくことが発表されました。
18歳で成人式となると、受験や進学の準備時期と重なることなどが懸念されており、様々な対策が必要とされます。
成人式は、住民登録している地域から招待状が届くのが基本。
そのため、住まいの市区町村からの発表に注目しておきましょう。
・成人年齢が18歳になると何が変わる?
これまでは、20歳まで父母の親権に服し、その同意を得て契約等が可能でした。
成年年齢の引き下げにより、18歳でローンの契約ができるようになったり、居所や進学といった進路の決定権なども本人が持つことになります。
飲酒やギャンブル等、従来通り20歳以上と定められている行為もあるので、注意が必要です。
法務省:民法(成年年齢関係)改正 Q&A(参照2020.11.11)
令和4年度から成人18歳に引き下げ どうなる「成人式」(1/2ページ) – 産経ニュース(参照2020.11.11)
18歳成人に伴う令和4年度以降の成人式の開催について(参照2020.11.11)
成人式にまつわるQ&A|参加の準備や贈り物を確認しておこう
成人の日にあわせて行われる一大イベント「成人式」。
参加する人、子供や孫が参加する人、それぞれの視点での準備事をチェックしておきましょう。
成人式に参加するには?
上述の通り、成人式は基本的に住民登録している市区町村ごとに開催されます。
法律で決まりやルールが定められている訳ではなく、日時や内容は各自治体に委ねられている形です。
そのため、エリアによって開催日時や式典の内容は様々。
まずは市区町村からの通知を待ち、それに合わせて準備をしておきましょう。
一般的には成人の日の前後に開催されることが多いですが、地域によっては夏に開催するなど時期が大きく異なるケースも。
住民票を置いている地域の成人式が、毎年いつどこで行われているか、事前に調べておくと安心ですね。
・地元から案内が来なかったら?
一人暮らしを機に住民票を移したため、地元から案内状が届かなかった。
よくあるケースだと思いますが、だからと言って地元の成人式に参加できない訳ではありません。
以前住んでいた場合であれば、住民票を移していても参加できるケースがあります。
手続きは市区町村によって異なるでしょうから、早めに問い合わせておくと良いでしょう。
衣装の手配はいつから行う?
成人式に振袖で参加したい、そう考える女性は多いでしょう。
振袖を新たに用意する場合、レンタルか購入かという選択になります。
いずれの場合でも、成人式の約2年前から準備に入ると安心です。
振袖の予約が殺到する時期は、主に1月だと言われています。
理由は、成人式がメディアに取り上げられ意識が向きやすいことや、その年の成人式が終わって大量の振袖が返却され、商品が取り揃っているため。
同時期は高校3年生の受験シーズンでもあるため、受験が終わってから検討を始めるのが良いでしょう。
・美容室やスタジオの予約も早めに
着付けやヘアメイクをしてもらう美容室、写真撮影をするならスタジオの予約が必要です。
特に美容室は、当日の混雑は必至。
成人式の1年半前〜1年前には予約を済ませておきたいところでしょう。
写真撮影は当日よりも、前撮りなど余裕を持ったスケジュールがおすすめです。
成人の日に贈り物をするなら?
成人を迎えた子や孫に、記念となる贈り物をしたい。
せっかくですから、門出に相応しいプレゼントを選びたいですね。
以下のアイデアを参考に、大切な人への贈り物を考えてみてはいかがでしょうか。
・成人になった自覚を促す「ビジネス用品」の贈り物
社会に出たばかりの人、これから社会人になる予定の人。
そんな新成人の方には、「ビジネス用品」のプレゼントがイチオシです。
名刺入れやボールペン、システム手帳など、仕事で重宝するアイテムが挙げられます。
ビジネスシーンで使っても違和感のない、ベーシックでシンプルなデザインが良いでしょう。
・上質な「ブランド品」は大人ならではのアイテム
大人の仲間入りを果たした方に、上質な「ブランド品」を贈るのも素敵ですね。
ある程度年齢を重ねたからこそ、高級ブランドが似合うようになるもの。
飛び抜けてハイブランドではなく、社会人ならちょっと頑張れば手が届く、というものがおすすめ。
高品質なブランドアイテムは、長く愛着を持って使用できるはずですよ。
住民票を異動すると地元の成人式に出席できない?参加する方法は?|ライフライン(電気/水道/ガス)の引っ越し手続きは引越れんらく帳(参照2020.11.11)
住民票を移すと故郷の成人式に出られない!?:成人式の知識:記念日の写真撮影は【スタジオマリオ】こどもの七五三や赤ちゃんのお宮参りの撮影(参照2020.11.11)
成人式準備はいつから始めた方がいい?適切な時期・混雑しやすい時期をご紹介! – ジョイフル恵利ブログ(参照2020.11.11)
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成人の日とは、成人式などの形で大人になった人を祝い励ます祝日のこと
成人の日とは、大人になった人を祝い激励するための祝日。
主に成人式という形で祝福し、新成人の方は振袖などの晴れ着で参加することが多くなります。
準備は早めに開始し、一度きりの成人式を万全の体制で迎えましょう。
近年はトラブルの話題もあがりやすい成人式ですが、一人一人が大人の自覚をもって参加し、有意義な式典にしたいですね。
出典
室井康成(2018)「現代民族の形成と批判-「成人式」問題を巡る一考察-」PDF(参照2020.11.11)
成人式の歴史(参照2020.11.11)