5月の第2日曜日は「母の日」です。
母の日にカーネーションを贈る理由や意味を知っていますか?
カーネーションと母の日の関係を詳しくお伝えしましょう。
母の日にカーネーションを贈る理由はズバリ…!
Who(誰が)
アンナ・ジャーヴィスというアメリカ人女性が
Why(なぜ)
亡き母の活動を讃えるために
What(何を)
白いカーネーションを
How(どのように)
母の祭壇に捧げ、母の日普及活動で参加者に配ったことが
母の日にカーネーションを贈る習慣の起源です。
アンナが母の日を広める運動を続けた結果、
Where(どこで)
ウェストヴァージニア州で
When(いつ)
母の追悼式の日である5月の第2日曜日が
母の日と制定されました。
アメリカ人女性の行いが母の日のカーネーションの始まり!
母の日にカーネーションを贈る習慣は、アンナ・ジャーヴィスというアメリカ人女性の活動が起源です。
アンナの母親が亡くなった際、母が好きだったカーネーションを捧げたことがルーツとされています。
母親への敬愛から生まれた記念日
アメリカで社会活動をしていたアンナの母、アン・ジャーヴィス。
「母の日ワーク・クラブ(Mothers Day Work Club)」という医療補助団体を組織し、乳児の死亡率低減や負傷兵の看護などに尽力した人物です。
アンの死後、娘のアンナは社会奉仕を続けた母親を称えようと、母の日普及に向けた運動を始めました。
母の日が5月の第2日曜日である理由
アンナを中心に多くの女性が呼びかけたことで、出身地であるウェストヴァージニア州の知事が5月の第2日曜日を母の日とすると宣言。
そこからアメリカ全土へ広まり、かつてのウィルソン大統領によって同日が母の日と制定されました。
この日は1905年5月9日に亡くなったアンナの母親の追悼式を行った日とされています。
赤いカーネーションが母の日の定番に
アンナは母が好きだった白いカーネーションを祭壇に飾りました。
母の日を広める運動の際にも、参加者にカーネーションを配ったと言います。
こうした行いが、母の日にカーネーションを贈る習慣の元に。
徐々に白いカーネーションは亡き母へ、赤いカーネーションは健在の母へ贈るように変化し、現在では赤いカーネーションのプレゼントが定番となったのです。
日本で母の日が広まったきっかけは森永製菓
キリスト教徒の手により、明治末期頃に日本へ渡った母の日。
その後は森永製菓の活動で、母親を敬う記念日として普及しました。
森永は、母をたたえる歌の募集や母の日大会の開催など、母親に敬意を表するイベントを実施。
昭和初期から始まったこの動きが、現代まで続く母の日の礎となっているのです。
森永ミュージアム「全国のおかあさんを無料ご招待」(参照2019.3.8)
国によって異なる母の日の習慣
母の日は多くの国で行われる年間行事です。
アメリカと日本以外で一般的な母の日の習慣を紹介します。
・ オーストラリア
オーストラリアでは “菊の花”を贈るのが母の日の定番です。
5月のオーストラリアが菊の開花時期であることが理由の1つでしょう。
・ 韓国
「父母の日」として父と母双方に贈り物をする記念日が、韓国での母の日です。
日本と同じく赤いカーネーションを贈るのが一般的なほか、商品券や現金なども人気があります。
・ フランス
カーネーションが定番ではなく、それぞれのギフトで気持ちを伝えるのがフランスの母の日。
5月最後の日曜日が母の日ですが、キリスト教の精霊降臨の主日と被る場合は6月の第1日曜日になります。
・イギリス
イギリスでは“マザリングサンデー”と呼ばれます。
カーネーションではなく、ラッパズイセンを贈るのが定番。
イースターのお供え物として知られるシムネルケーキを食べるのも風習です。
知ってびっくり!世界の「母の日」 [海外で働く・転職する] All About(2018)(参照2019.3.8)
世界・海外の母の日|2019年母の日|日比谷花壇(参照2019.3.8)
何色を贈る?カーネーションの色と花言葉
母の日に贈るカーネーションといえば赤のイメージが強いですが、他の色でも良いのでしょうか。
色ごとに違う花言葉を知り、プレゼントにふさわしいか考えてみましょう。
母への愛をストレートに表現するなら赤
王道の赤いカーネーションには、「母への愛、母の愛」という花言葉があります。
母の日を象徴する花だけあって、記念日にぴったりの贈り物となりますよ。
ありがとうの気持ちを込められるピンク
ピンクのカーネーションには「感謝の心、女性の愛」などの意味があります。
母親に対するありがとうの気持ちが伝わるプレゼントとなるでしょう。
情熱的な愛を象徴するオレンジ
鮮やかなオレンジ色のカーネーション、花言葉は「熱烈な心」です。
情熱的な想いを届けるのに適した花なので、恋人への贈り物にも良いですね。
エレガントで気品溢れる大人な紫
「誇り」や「気品」の花言葉を持つ紫色のカーネーション。
優雅なカラーリングは、母の誇りを表現するのにふさわしい色合いです。
白と黄色は母の日に避けた方が良い?
元々アンナが母に捧げたのは白いカーネーションですが、徐々に故人の母親へ贈る花として定着しました。
花言葉には「私の愛は生きています、純粋な愛」などがあるものの、起源を考慮すると避けるのが無難でしょう。
黄色いカーネーションには「嫉妬、軽蔑」などネガティブな花言葉があります。
特別黄色が好きという母親以外には控えた方が良い色ですね。
カーネーションの花言葉|種類、特徴、色別の花言葉 | LOVEGREEN(ラブグリーン)(2018)(参照2019.3.8)
色で変わる「カーネーション」の花言葉 ~母の日の赤と白の花の意味~ – カラーセラピーランド(参照2019.3.8)
カーネーション以外もOK?母の日に喜ばれる贈り物
母の日の起源を考えると、重視したいのは「感謝の気持ち」です。
ありがとうを伝えるのに最適なアイテム、カーネーション以外のおすすめ品を紹介します。
感謝を意味するカーネーション以外の花
母の日は初夏にあたる時期で、カーネーションの他にも美しい花が旬を迎えます。
たまには違うものをと思ったら、「ありがとう」や「感謝」の意味を持つ花を候補に入れてみましょう。
時期的に相応なのは、かすみ草、カンパニュラ、ホワイトレースフラワーなど。
かすみ草はカーネーションを引き立てる花としても適任です。
思い出に残る旅行をプレゼントに
母親に特別な時間を届けられる「旅行」の贈り物。
非日常を楽しんでもらえる、おしゃれで大人なプレゼントとなります。
事前に母が行きたい場所をリサーチしておけると理想的。
物の場合は好みに気をつかう人も多いかもしれませんが、旅行ならその心配もありません。
お取り寄せグルメやディナーで幸せなひとときを
「食べ物」をプレゼントするのも、日頃の感謝を伝えるのに適しています。
普段は味わえない“ちょっと良いもの”にこだわるのがポイント。
各地の名産品を取り寄せたり、人気店のディナーに招待するなどギフトのスタイルも豊富ですよ。
美味しい母の日の贈り物で、とびきりの笑顔を叶えてください。
母の日のカーネーションは母親を想う娘の行動が起源
母の日に贈るカーネーションは、アンナが母を想い行動したことが始まりです。
諸説ある母の日の起源でも有名で、カーネーションをプレゼントする意味を改めて考えさせられます。
時代の流れにより、今ではカーネーション以外の贈り物もバラエティ豊か。
今年も大切な母親に感謝を伝えられるギフトを選んでくださいね。
出典
「母の日」、その起源と反対運動 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
ご存知でした?!母の日の起源 [社会ニュース] All About
母の日(ははのひ) – 語源由来辞典
【母の日】の由来は? なぜカーネーションなの? おススメの色や他の花、花以外のプレゼント | 東京ガス ウチコト